京都観世会4月例会
Monthly Performances (April)
公演日時:2022/04/24(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
主催:京都観世会
演目:
(能) 巴 宮本 茂樹
(狂言)土 筆 茂山あきら
(能) 巴 宮本 茂樹
(狂言)土 筆 茂山あきら
(能)元禄本ニヨル 高野物狂 片山九郎右衛門
(能) 国 栖 吉浪 壽晃入場料:
一般前売指定席券※WEB ¥8,000
一般前売自由席券 ¥6,000
一般当日券 (自由席) ¥6,500
学生券 (2階自由席のみ) ¥3,000
特別会員年間会費(会員券10枚) ¥75,000
普通会員年間会費(会員券10枚) ¥43,000
6回会員年間会費(会員券6枚) ¥30,000
一般前売指定席券※WEB ¥8,000
一般前売自由席券 ¥6,000
一般当日券 (自由席) ¥6,500
学生券 (2階自由席のみ) ¥3,000
※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。
・・・・・・・・・例会会員入場券の年間会費・・・・・・・・・・
普通会員様と6回会員様は、会員券1枚につき2,000円の追加料金で
WEBにて事前指定が可能になりました。
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特別会員年間会費(会員券10枚) ¥75,000
普通会員年間会費(会員券10枚) ¥43,000
6回会員年間会費(会員券6枚) ¥30,000
演目解説
僧は里人から、今の女は巴御前の化身であろうと教えられ、読経して待つと、巴の幽霊が再び現れ、粟津原の合戦で討たれた義仲の最期と、義仲の形見を持って生き長らえた我が身の口惜しさを語り、弔いを乞うて消えて行く。
巴は、最愛の人、義仲とともに死ぬことを望んだ。義仲は巴に、生きて形見を木曽に届けよと命じた。来世までも添うために死を望んだ巴に、「三世の契り絶え果て、永く不孝」と言い放った義仲。もはや巴には、生きるよりほかに道はなかった。男の愛は、社会的正義や、大義の上に成り立っている。女の愛は、ヒューマニティに根ざしている。愛の方向のすれ違いによって、身は滅びても、互いの魂は救われることがない。形見を抱いて落ち行く巴の後姿に、未来永々因果を恨み続ける魂の苦患が象徴される。《巴》は戦をするから修羅能であるのではなく、戦をめぐって安息を得ぬ魂が描かれるから修羅能なのである。
元禄本ニヨル
高野物狂
常陸国の平松殿が亡くなり、家臣の高師四郎が平松の子の春満を撫育していた。主君の忌日に菩提寺に詣でる四郎に、下人が春満の置き手紙を届けに来る。そこには春満の出家の覚悟が記されていた。四郎はともかくも若君の後を追い、常陸の国を後にする。 〈中入〉場面は紀州、高野山に変わる。高野山の僧が、近ごろ師弟の契約をした春満を伴って、三鈷の松へと出掛けた。そこへ物狂となった高師四郎が文竹を肩に、幼い主君を訪ねてやって来る。僧は、物狂はこの高野の山内には入れぬと制した。シテは弘法大師の例を引いて、僧と問答をはじめ、そして高野の縁起を語る。また静謐な高野の内に声明の声に触れることの境地を語り、舞い狂った。やがて春満は、この物狂こそ傅・高師四郎だと気づき共に名のる。そして高師四郎も髪を下ろし仏門に入る。 流派によって、詞章や演出の違いが多く見られる曲である。現行の観世流では、子方を稚児姿とし、高師四郎の説得のもと、家を継ぐことになっている。
今回は元禄本のキリ部分の詞章を練り直した味方健改作による上演となる。
代わって天女が天降り、舞の袖をひるがえして天皇をなぐさめると、蔵王権現も現れ清見原(天武)天皇の行末の久しからんことを予祝するのだった。
壬申の乱の史実に加え、宮中で行われる「五節の舞」が、天武天皇が吉野にいた時に天女が五たび袖をひるがえしたのが始まりとする伝説をとり合わせて作られた能。前シテの尉を神の化身として見ても、土着の骨太い老人と見ても、面白い。
出演者紹介
CAST
宮本 茂樹
Miyamoto Shigeki
茂山あきら
Shigeyama Akira
日本能楽会会員
片山九郎右衛門
Katayama Kurouemon
日本能楽会会員
吉浪 壽晃
Yoshinami Toshiaki
日本能楽会会員