京都観世会五月例会
Regular Performances (May)

公演日時:2026/05/24(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:

(能) 邯 鄲        浦田 保親

(狂言)舟 船        茂山七五三

(能) 三 山        林喜右衛門

(能) 鵺          井上裕之真

入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥9,000
一般前売自由席券          ¥7,000
一般当日券  (自由席)      ¥7,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。



   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥85,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥50,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥34,000

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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説

邯鄲 かんたん
 蜀の国の青年盧生は人生の悩みを解決しようと、楚の国の羊飛山に住む高僧の教えを受けるために旅に出る。途中、邯鄲の里で宿をとった盧生は、宿の女主人から奇特な邯鄲の枕のことを聞き、粟の飯が炊けるまでの間、その枕で一眠りする。――眠りにつくやいなや勅使がやって来て、盧生に楚の国の王位が譲られたと告げる。思いもよらない知らせに驚く盧生を乗せ、輿は宮殿に着く。雲龍閣や阿房殿のすばらしさ、金銀の砂を敷きつめた壮大な庭の美しさ、出入する人々の装いの見事さ。栄華の日々を送ること五十年。廷臣が盧生に千年の寿命を保つ霊酒を奉げる。童の舞を見つつ自らも喜びの舞を舞う――ハッと目覚めるとそこは、もとの邯鄲の宿。女主人が粟の飯が出来たことを知らせる。茫然と起きあがった盧生は、栄華に満ちた日々も所詮は粟を炊く間の一睡の夢と悟り、人生の悩みも消え、晴れやかに故郷へ帰って行く。
三山 みつやま
 京都洛北大原の良忍上人は融通念仏を国土にひろめていたが、このたびは大和の国に赴いて耳成山のふもとまでやって来て、所の者から、この耳成山と香久山、畝傍山を三山と呼ぶことを聞く。そこへ里の女が現れ、香久山に住む膳の公成という男が、畝傍山の桜子という女と耳成山の桂子という女とに通ったため、二人の女が争ったが、男の心が畝傍山の色好みの桜子に傾いたため、耳成山の優しい桂子は池水に身を投げて果てたことを物語る。そして女は池水の底に消える。〈中入〉
 夜もすがら、池のほとりで上人が回向をしていると、畝傍山の女桜子の亡霊が狂おしく現れ、「因果の花につき祟る嵐を取り退けて下さい」と、懺悔の様を示す。続いて出て来た桂子の亡霊が桜子を嫉妬して後妻打ちをするが、「因果の報いはこれまで」と、その恨みも晴れ、ほのぼの明ける飛鳥の川に、夢流れてこの物語は終る。

ぬえ
 旅の僧が都に上ろうと摂津国芦屋の里に着く。所の者に宿を頼んで断られ、夜な夜な光るものが出るという州崎の堂に泊る。すると、不思議な怪しい姿の舟人がやって来て、自分の心の闇を弔ってほしいと頼む。どのように見ても人間とは思えないので、僧が名を問うと、源頼政に退治された鵺の亡魂であると名のり、請われるままに、頼政の矢先にかかった有様を物語り、また、うつほ舟に乗り、恐ろしい鳴声を残して、亡鬼は消えてゆく。〈中入〉
 僧が回向をしていると、鵺の霊が真の姿を現し、頼政に退治された子細を、仕方話に再現する。ある場面では頼政になり、剣を賜り、和歌を朗詠し、また、鵺になり、射殺(いころ)され、うつほ舟に押しこめられて、淀川に流された有様を語り、昔のごとく海月とともに消えてゆく。  非体制の敗者の哀感を鵺の運命にこと借りて描いたもの。シテは妖怪ながら、人の心を持った、世阿弥のいう「形鬼心人」の砕動の鬼で、世阿弥が修羅物の作能遍歴ののち、鬼に却来して書いたと考えられる。

出演者紹介
CAST

浦田 保親
Urata Yasuchika
日本能楽会会員

茂山七五三
Shigeyama Shime
日本能楽会会員

林喜右衛門
Hayashi Kiemon
日本能楽会会員

井上裕之真
Inoue Hironoshin