京都観世会一月例会
Regular Performances (January)

公演日時:2027/01/10(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:
(能) 翁        片山九郎右衛門

(能) 嵐 山      古橋 正邦
      白頭


(狂言)昆布柿      茂山千五郎

(能) 二人静      観世 清和
      立出之一声  観世三郎太


(能) 岩 船      谷 弘之助

入場料:
≪発売開始 12/1(火)午前10時≫ 一般前売指定席券※WEB        ¥9,000
一般前売自由席券          ¥7,000
一般当日券  (自由席)      ¥7,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。



   ◆例会会員入場券の年間会費◆
特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥85,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥50,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥34,000

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普通会員様と6回会員様はWEBにて事前指定が可能です。(別途料金必要)
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演目解説

翁 おきな
 数ある曲の中で別格とされる『翁』は、能が芸能として整う以前の祖型であり、新年を言祝ぐに最も相応しい神事である。舞台に第一に登場するのは神体の翁面を運ぶ面箱持、それから直面の翁大夫、千歳、三番三、以下諸役が続く。  〈翁ワタリ〉
 翁大夫は正先に出て深々と一礼し、笛座前に座し、面箱が前に置かれると「とうとうたらり……」と謡い出す。露払役の千歳が颯爽とした「千歳ノ舞」を舞う間に白式尉の面を着けた翁大夫は「坐して居たれども」と謡い、大小前に立って「天拝」「地拝」をし、祝祷の謡の後に荘重な「翁ノ舞」を舞い始める。三節の各終りに「天・地・人」の足拍子を踏み、舞台を一巡すると再び「萬歳楽」と天拝して舞い納める。面を外して面箱に置き、一礼して大夫は千歳と共に幕入りする。   〈翁ガエリ〉
 続いて狂言方の三番叟が走り出て、まず直面で力強い「揉ノ段」を舞う。その後、後見座で黒式尉の面を着けると、面箱持との問答を経て鈴を受け取り、「鈴ノ段」になる。呪術的な舞は最高潮に達したところで終止符が打たれ、舞台は元の張り詰めた静寂に包まれる。面を外した三番三と面箱持、後見、脇鼓が退場し、地謡が後座から地謡座へ移動し、次の脇能が始まる。

嵐 山 あらしやま  白頭  しろがしら
 都の西、嵯峨・嵐山の桜は、桜の名所・吉野山から移した千本の桜であるという。吉野は見に行くのにはあまりに遠いからである。
 当今の臣下が勅命を受け、嵐山の桜を見に行く。すると尉と姥がやってきて、箒で桜の木陰を清める。老夫婦は花守であり、桜の木は神木であるから尊崇するのだと教える。勅使が「なぜ神木なのか」と尋ねると、老夫婦は「有名な吉野の千本を移し植えたからであり、時々は子(木)守、勝手の神々がこの桜に来現されるのです」と答える。さらに勅使がなぜ「嵐」という、花が厭う名の土地を名所に定めたのかと聞くと、たとえ「嵐の山」であっても花は散らず、風にうち勝って木を守る、神の力をお示しになるのだ、と説明し、その中で自分たちは子守・勝手の夫婦の神であると明かす。夕暮れになり、神の化身(老夫婦)は雲に乗って姿を消す。  〈中入〉
 末社の神が現れ勅使をなぐさめ、続いて勝手(女体)子守(男体)の二神が今度は神の姿で現れ舞を舞う。やがて瑞雲たなびくと金色の光とともに蔵王権現が現れ、御代を祝福するのであった。
 「白頭」の小書により、後シテの扮装が常の赤頭から白頭になり、子守・勝手と同体異名を表す型も入り、蔵王権現のスケールの大きさを強調する。桜の作り物も更に華やかになる。

二人静 ふたりしずか
 勝手明神の神職に命じられて、菜摘女が若菜を摘んでいると、一人の女が現れて、社家の人に自分の供養のための写経をしてくれるよう伝える。菜摘女が名を尋ねると、「もし人が疑えば、あなたにのりうつって答えよう」と言い、消え失せる。〈中入〉
 菜摘女が神職に報告すると、突然霊がのりうつり、静御前と名のる。霊は菜摘女の口を借りて宝蔵に衣のあることを告げ、その衣を身につけて舞を舞う。すると全く同装束の静御前の霊が現れ、影のように菜摘女に寄り添い、義経の吉野山での逃避行、また頼朝の前に召されたことを語り舞い、やがて回向を頼んで消え失せる。
 菜摘女が神職に報告する途中で、静御前の霊が菜摘女にのりうつり、そして静御前の霊も現れる。菜摘女と、菜摘女に影のように寄り添った静御前の霊。同装束の二人が舞台上に登場することがこの能の主眼の一つとなる。
「立出之一声」の小書が付くと、〔クセ〕〔序之舞〕を菜摘女が一人で舞う演出もある。その場合、静御前は床几にかかる。さて、この度はどのような演出となるのだろう。楽しみにご覧いただきたい。

岩 船 いわふね
 泰平の世に、住吉の浦で高麗、唐土の宝を買い取れとの勅命を受けた臣下が住吉に着くと、天の岩船を守護した龍神が現れ、宝を満載した岩船を岸に着け、金銀珠玉を運び上げて、御代を祝福する。
 『万葉集』巻三の角麿の歌「ひさかたの天の探女が石船の泊てし高津は浅せにけるかも」などの話がもとになっている。現在の観世流では半能形式の祝言専用曲となっているが、他流では前後二場のかたちで演じられる。童子が勅使に宝珠を捧げる内容であるが、原形では老人と女が出たようである。すなわち龍神と天探女の化身で、後半は《竹生島》のように龍神と天女が現れた。祝言性の満ちた曲である。

出演者紹介
CAST

片山九郎右衛門
Katayama Kuroemon
日本能楽会会員

古橋 正邦
Huruhashi Masakuni
日本能楽会会員

茂山千五郎
Shigeyama Sengoro
日本能楽会会員

観世 清和
Kanze Kiyokazu
日本能楽会会員

観世三郎太
Kanze Saburota
日本能楽会会員

谷 弘之助
Tani Konosuke
日本能楽会会員