京都観世会1月例会
Monthly Performances (January)
公演日時:2020/01/12(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
主催:京都観世会
演目:
(能)翁 観世清和
(能)養老 林宗一郎
(狂言)末広かり 茂山七五三
(能)東北 片山伸吾
(能)春日龍神 宮本茂樹
(能)翁 観世清和
(能)養老 林宗一郎
(狂言)末広かり 茂山七五三
(能)東北 片山伸吾
(能)春日龍神 宮本茂樹
入場料:
前売券(1階当日指定席) ¥6,000
当日券(1階当日指定席) ¥6,500
学生券(2階自由席) ¥3,000
例会普通会員年間会費(会員券10枚) ¥43,000
例会6回会員年間会費 (会員券6枚) ¥27,000
前売券(1階当日指定席) ¥6,000
当日券(1階当日指定席) ¥6,500
学生券(2階自由席) ¥3,000
例会普通会員年間会費(会員券10枚) ¥43,000
例会6回会員年間会費 (会員券6枚) ¥27,000
演目解説
翁大夫は正先に出て深々と一礼し、笛座前で面を前に座ると「とうとうたらり……」と謡い出す。露払役の千歳が颯爽とした「千歳ノ舞」を舞う間に白式尉の面を着けた翁大夫は「坐して居たれども」と謡い、大小前に立って「天拝」「地拝」をし、祝祷の謡の後に荘重な「翁ノ舞」を舞い始める。三節の各終りに「天・地・人」の足拍子を踏み、舞台を一巡すると再び「萬歳楽」と天拝して舞い納める。面を外して面箱に置き、一礼して大夫は千歳と共に幕入りする。〈翁ガエリ〉
続いて狂言方の三番三が走り出て、まず直面で力強い「揉ノ段」を舞う。その後、後見座で黒式尉の面を着けると、面箱持との問答を経て鈴を受け取り、「鈴ノ段」になる。呪術的な舞は最高潮に達したところで終止符が打たれ、舞台は元の張り詰めた静寂に包まれる。面を外した三番三と面箱持、後見、脇鼓が退場し、次の脇能が始まる。
そのうち天から音楽が聞こえ、花が降り、山の神が現れて御代のめでたさを祝福して雄渾な舞を舞う。
僧は先ほど梅の名を教えてくれた男にこの東北院が都の鬼門を守る寺であることや和泉式部のことなどを語ってもらうと、夜もすがら軒端の梅の蔭に居て法華経を読んで通夜をする。すると和泉式部とも梅の精とも思われる女が現れ、僧の法華経譬喩品読経を謝すると共に、昔の御堂の関白(道長)のことを思い出しつつ、僧に言葉をかける。和泉式部はその和歌の徳により歌舞の菩薩となって、火宅を出で、成等正覚(成仏)を得ることができたという。女は和歌の徳を述べ、東北院の有様を語り、舞歌をなしていたが、今はこれまで、こここそ花の台よと方丈の室に入っていかれたと見て、僧の夢は覚めるのだった。
能《東北》に描かれる和泉式部は、その詠み残した数々の和歌の徳により歌舞の菩薩となって現れ、東北院のあり様、そして昔を語る。その姿は凛としていて、祝言性に満ち、まさに梅の花の風情そのものである。
やがて春日野の野山は金色の世界となり、八大龍王が百千の眷族を引き連れて出現し仏の会座に参会する様を見せる。上人が入唐渡天を止まる由約束をすると、龍神は猿沢の池の水を蹴立てて消え失せる。
時風秀行とは春日龍神が鹿島から春日山へ移り給うときに供奉した二人の者。能本ではこれを一人として取扱っている。
出演者紹介
CAST
観世清和
Kanze Kiyokazu
日本能楽会会員
林宗一郎
Hayashi Soichiro
茂山七五三
Shigeyama Shime
日本能楽会会員
片山伸吾
Katayama Shingo
日本能楽会会員
宮本茂樹
Miyamoto Shigeki