京都観世会2月例会
Monthly Performances (February)

公演日時:2022/02/27(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:
(番囃子)求 塚       梅若  実
(狂言) 口真似       茂山忠三郎
(能)  熊 野 村雨留   浦田 保親
(能)  山 姥 白頭    河村 晴久
入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥8,000
一般前売自由席券          ¥6,000
一般当日券  (自由席)      ¥6,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。


・・・・・・・・・例会会員入場券の年間会費・・・・・・・・・・
普通会員様と6回会員様は、会員券1枚につき2,000円の追加料金で
WEBにて事前指定が可能になりました。
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特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥75,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥43,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥30,000

演目解説

求塚 もとめづか
 西国の僧が上洛の途中、春浅い摂津国生田の里に着くと、数人の女たちが、若菜を摘みにやって来る。僧が求塚について尋ねると、素っ気なく確と答えず、若菜を摘みはじめる。やがて寒い風が吹いてくるので、一人を残して摘み残し帰って行く。女は僧を求塚に案内し、昔、二人の男から求愛され、選択に迷ったすえ生田川の鴛鴦(おしどり)を射させ、命を奪うことになった菟名日処女の物語を、途中から自身の話として語り、処女の入水後、二人の男も塚の前で刺し違えて死んだことを語り、塚の中に消えてゆく。
 来合わせた里の者が処女の物語を語り、僧が読経を始めると、菟名日処女の亡霊が現れ、二人の男の亡魂や、鉄鳥と化した鴛鴦に責められる、八大地獄の苦患の有様を見せるが、やがて処女の亡霊は、塚の草葉の露と消え失せる。

熊野 ゆや  村雨留    むらさめどめ
 平宗盛の寵姫・熊野のもとへ、故郷の遠江から朝顔が病母の便りを持参する。心弱くなっている母の様子に、熊野は宗盛にその手紙を披露して、母に会いたいと暇を乞うが宗盛は許さず、非情にも、花見の供を命じ、牛車で清水寺に向かう。途中、都大路の春景色にも熊野の心は母を案じて和(なご)まず、やがて下車をすると観世音に母の快癒を祈る。宗盛の命により花の下での酒宴が始まり、熊野は心ならずも舞を舞わされるが、折しもにわかに村雨が降り出し、熊野は舞を中断し、「いかにせん都の春も惜しけれど馴れし東の花や散るらん」と、一首の歌を短冊にしたためて宗盛に差し出すと、宗盛はさすがに哀れを感じて帰ることを許し、熊野は喜んでその場から故郷へと急ぎ出立するのだった。
山姥 やまんば   白頭   しろがしら
 山姥の曲舞で名を得た遊女、百萬山姥が従者を連れて善光寺に参る途中、上路越にさしかかると、突然日が暮れたように暗くなる。一同困惑するところに不思議な女が現れて宿を貸し、百萬山姥に山姥の曲舞を所望する。「山姥の一曲故に道を極め名を立てたのだから、真の山姥の身を弔い、仏事を為せば、我が身も輪廻を免れることができように」と恨みを述べるこの女こそ、真の山姥であった。百萬山姥が恐ろしさのあまり、乞われるままに曲舞を始めようとすると、山姥はそれを制し、月の夜声に謡えば真の姿を現そうと言い捨てて消える。            〈中入〉
 山姥の謂れを里の者が語った後、一同は山姥を待つ。深山に現れた山姥は、百萬山姥の曲舞につれて移り舞を舞い、山姥の本性を語る。やがて輪廻の相を見せ、山廻りして失せる。

出演者紹介
CAST

梅若  実
Umewaka Minoru
日本能楽会会員

茂山忠三郎
Shigeyama Tyuzaburo

浦田 保親
Urata Yasuchika
日本能楽会会員

河村 晴久
Kawamura Haruhisa
日本能楽会会員