京都観世会4月例会
Monthly Performances (April)

公演日時:2023/04/23(日・SUN) 11:00~
主催:京都観世会
演目:
(能) 邯 鄲        味方  團
(狂言)お茶の水       茂山 宗彦
(能) 雲雀山 大返     井上 裕久
(能) 阿 漕        大江 信行
入場料:
一般前売指定席券※WEB        ¥8,000
一般前売自由席券          ¥6,000
一般当日券  (自由席)      ¥6,500
学生券    (2階自由席のみ)   ¥3,000

※通信講座受講生、放送大学、老人大学は一般料金です。


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・・・・・・・・・例会会員入場券の年間会費・・・・・・・・・・
普通会員様と6回会員様は、会員券1枚につき2,000円の追加料金で
WEBにて事前指定が可能です。
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特別会員年間会費(会員券10枚)  ¥75,000
普通会員年間会費(会員券10枚)  ¥43,000
6回会員年間会費(会員券6枚)  ¥30,000

演目解説

邯鄲 かんたん
 蜀の国の青年盧生は人生の悩みを解決しようと、楚の国の羊飛山に住む高僧の教えを受けるために旅に出る。途中、邯鄲の里で宿をとった盧生は、宿の女主人から奇特な邯鄲の枕のことを聞き、粟の飯が炊けるまでの間、その枕で一眠りする。――眠りにつくやいなや勅使がやって来て、盧生に楚の国の王位が譲られたと告げる。思いもよらない知らせに驚く盧生を乗せ、輿は宮殿に着く。雲龍閣や阿房殿のすばらしさ、金銀の砂を敷きつめた壮大な庭の美しさ、出入する人々の装いの見事さ。栄華の日々を送ること五十年。廷臣が盧生に千年の寿命を保つ霊酒を奉げる。童の舞を見つつ自らも喜びの舞を舞う――ハッと目覚めるとそこは、もとの邯鄲の宿。女主人が粟の飯が出来たことを知らせる。茫然と起きあがった盧生は、栄華に満ちた日々も所詮は粟を炊く間の一睡の夢と悟り、人生の悩みも消え、晴れやかに故郷へ帰って行く。
雲雀山 ひばりやま 大返  おおがえし
 奈良の横佩の右大臣豊成は、ある人の讒言を信じて、姫君の中将姫を雲雀山で亡きものにするように家臣に言いつける。家臣は姫と乳母の侍従をつれて雲雀山へ着くが、さすがに命を奪うことができず、柴の庵を作って姫をかくまい、侍従は春は木々の花、秋は草花を持って人里に出て往来の人に売って姫を養っていた。今日もまた侍従は里へと出て行く。                       〈中入〉
 一方右大臣は雲雀山へ鷹狩りにやってくる。右大臣の従者が花を売る侍従に会い、花を買うからあなたの来し方を話せというと、侍従は姫の境涯を花に託してそれとなく語る。そして姫がいたわしいと舞を舞い、やがて帰ろうとする。右大臣は彼女が侍従であることに気付き、人の讒言を信じて姫を失った前非を悔いていると言って、中将姫の行方を尋ねる。侍従は、姫はすでに亡くなったと偽るが、ついには豊成の真心に打たれて山の庵へと案内する。思いがけない再会に父娘は手を取り合って喜び、輿に乗って奈良の都へ帰ってゆくのであった。
阿漕 あこぎ
 日向国の男が伊勢参宮の折、阿漕の浦を訪れる。来かかった老人にこの浦の謂れを訊くと、ここは伊勢大神宮御膳調進の綱を引く所で、殺生禁断であるのだが、阿漕という男が毎晩密漁をしていたことが露見し、この沖に沈められたことから付いた名であると答える。そして自分こそがその阿漕の霊であると明かし、男に回向を頼むうち、にわかに海が荒れ、真っ暗な闇の中へと老人の姿は消えて行く。   〈中入〉
 男が法華経を読誦していると、地獄の責め苦にやつれ果てた姿の阿漕の幽霊が現れ、娑婆にて度々綱を引いた様子を見せる。そして陰惨な地獄の有様を見せ、更なる回向を願って海底へと消えて行く。

出演者紹介
CAST

味方  團
Mikata Madoka
日本能楽会会員

茂山 宗彦
Shigeyama Motohiko
日本能楽会会員

井上 裕久
Inoue Hirohisa
日本能楽会会員

大江 信行
Oe Nobuyuki
日本能楽会会員