井上定期能3月公演
公演日時:2024/03/30(土・SAT) 12:45~
主催:井上定期会
主催:井上定期会
演目:
(解説) 井上 裕久
(能) 吉野静 𠮷田 潔司
(狂言)文 荷 茂山 茂
(能) 善 界 橋本 光史
黒頭
(解説) 井上 裕久
(能) 吉野静 𠮷田 潔司
(狂言)文 荷 茂山 茂
(能) 善 界 橋本 光史
黒頭
演目解説
義経から追手を防ぐよう命令を受けた佐藤忠信は、都からの参詣者に姿を変え、義経を追うべきか否かの詮議をする衆徒たちの集会に、誤った体で紛れ込む。そこで忠信は、頼朝と義経は和解しそうだという偽の情報を流し、その上義経の家来たちは強者揃いであると言って衆徒の戦意を喪失させようとする。つづいて、あらかじめ忠信と謀っていた静御前が現れ、頼朝と義経が和解すると、西日本は義経の支配するところとなり、義経を敵にすることの愚かさを述べ、尚も時間をかせぐために衆徒たちに法楽の舞を舞ってみせる。衆徒たちは舞の面白さに興じ、また義経の武勇に怖れてついに追跡をあきらめ、静は安堵して去ってゆく。
他の天狗物と異なり、中国から渡来した天狗という設定が特色といえる。
「黒頭」の小書(特殊演出)では、後場のシテが、常の赤頭を黒頭に変え、それに伴い装束・所作などの一部が変わり、謡にも緩急がつくなどして強く激しい演出となる。